高齢者介護の現場でよく耳にする「デイサービス」は、通所介護とも呼ばれます。このサービスは、利用者が日中だけ施設に通い、さまざまな支援やケアを受けるスタイルの介護施設です。
介護職として働く場所を探している方にとって、デイサービスは働きやすい環境として人気があるかと思います。ここではデイサービスの仕事内容、働くメリット、向いている人の特徴、そして注意すべき点(デメリット)についてまとめてみました。
デイサービスとは?
デイサービス(通所介護)は、自宅で生活している高齢者が、施設に日帰りで通い、食事・入浴・機能訓練・レクリエーションなどの支援を受ける介護サービスです。
主に要支援・要介護の認定を受けた高齢者が対象で、利用は介護保険制度に基づいて提供されます。家族の介護負担を軽減する役割もあり、地域の高齢者福祉に欠かせない存在です。
デイサービスの主な仕事内容
- 送迎業務(運転または添乗)
- 健康チェック(バイタル測定など)
- 入浴介助、食事介助、排泄介助
- 機能訓練の補助
- レクリエーションの企画・実施
- 利用者とのコミュニケーション・見守り
- 記録業務(バイタルや介助内容の記録)
朝と夕方には送迎があるため、1日のスケジュールは比較的決まっており、日中の業務もルーチン化されている傾向があります。
デイサービスで働くメリット
① 夜勤がない
→ 日勤のみの勤務が基本なので、生活リズムを崩さず働けます。
② 家庭との両立がしやすい
→ 土日休みの施設もあり、主婦・子育て中の方に人気です。
③ 明るい雰囲気で働ける
→ レクリエーションや会話を通じて、利用者との交流を楽しめる職場です。
④ 身体的負担が比較的少ない
→ 重度の介護が少なく、見守りや生活支援が中心となることも多いです。
⑤ コミュニケーションスキルが活かせる
→ 会話や表情のやりとりが多く、対人関係にやりがいを感じる人に最適です。
デイサービスで働く際の注意点(デメリット)
① 送迎業務に負担を感じることも
→ 朝夕の送迎は多くの施設で必須業務。運転が苦手な方は添乗業務に回るなどの配慮が必要です。
② レクリエーション企画が苦手だと負担に
→ 日々の活動でレクリエーションを求められるため、人前で話すことや企画が苦手な人はプレッシャーを感じる場面もあります。
③ 急な対応力が求められる
→ 利用者の体調変化や認知症による行動に、臨機応変に対応しなければならないことがあります。
④ 環境が明るく見えても、気配りが多く求められる
→ 利用者一人ひとりに合わせた声かけや配慮が求められ、精神的な気遣いが必要です。
デイサービスに向いている人の特徴
・明るく人と接することが好きな人
・日勤だけで働きたい人
・イベントやレクリエーションが得意な人
・高齢者と会話を楽しめる人
・協調性がありチームワークを大切にできる人
デイサービスは、「介護職に興味はあるけれど夜勤は難しい」「高齢者と会話を楽しみながら働きたい」という人にとって向いているかと思います。
介護の中でも比較的負担が軽く、明るい雰囲気の中で働けるため、初めて介護の現場に入る方にもおすすめです。
ただし、送迎やレクリエーションなど、独自の業務負担もあるため、自分の性格やスキルに合っているかを見極めたうえで選ぶことも必要になるかと思います。
働き方やライフスタイルに合わせた職場を考える上で、一つの参考にしてみて下さい。