ライフプランニングの考え方と手法について

日本人の平均寿命は年々延びていますが、最近では人生100年時代とも呼ばれるようになりました。

これからの時代、若いときから高齢者になるまで充実した人生を送るための生活設計をしっかり行うことも重要になってきていると思います。

生きている限り、お金の問題からは逃げることができません。個人のライフプラン(人生の夢や希望)を実現するためには、プランに合わせた資金も必要になります。自分の資産は自分で増やしていかないといけません。

資金に関するさまざまな計画を練ることをファイナンシャル・プランニングといい、それをもとにどのような暮らし方をしていくかの生活設計をライフプランニングといいます。

お金を含めた生涯設計をしっかり考えることで、よりよい人生設計を構築していくことができるかと思います。

3大資金(教育資金・住宅資金・老後資金)

人生にはいろいろなライフステージがありますが、その中でも金額が大きくなる教育資金・住宅(取得)資金・老後資金の3大資金が重要とされています。

教育資金

子どもの教育費は、30代~40代の子育て世代の家計に占める割合がとても高くなりますので、なるべく早いうちから準備しておくと安心です。

住宅取得資金

家を買う場合には、購入資金(頭金など)以外に、不動産登記費用(印紙税、不動産取得税、登録免許税など)も発生します。

老後資金

老後2,000万円が話題になったように、高齢化が進むほど、年金だけでは老後資金は足りなくなるという試算があります。医療や介護への備えとしても重要です。

まずは3つの資金を念頭に置きつつ、自身の年齢や、家族全員のライフステージも考えながら、いつどのくらいの資金が必要になるかを把握しておくことが重要になります。

ライフプランニングの方法

ライフプランニングを行う方法として、ライフイベント表、キャッシュフロー表、個人バランスシートを用いる方法というのがあります。

日本FP協会のサイトでは、誰でも自由に使えるライフプランシートが無料で提供されています。PDF版とExcel版があります。PDF版は印刷して手書きで記入、Excel版はファイルにデータを入力して利用するのがおすすめです。

便利ツールで家計をチェック | 日本FP協会

ライフイベント表


※出典:日本FP協会

個人や家族の将来の予定・希望など(ライフイベント)と、それぞれに必要と思われる資金を時系列にまとめたものです。

(例)学校入学、家族旅行、車購入、自宅購入など

キャッシュフロー表

ライフイベント表をもとに、①年間収入・②年間支出・③年間収支・④金融資産残高をまとめたものです。資金の増減がわかるようにした表となります。

収入は可処分所得(手取り)を記載し、支出の欄は大まかな固定費と変動費を記載します。

※可処分所得=年収ー(所得税+住民税+社会保険料)


※出典:日本FP協会

個人バランスシート

ある時点での資産・負債・純資産をまとめたもの。貸借対照表の家庭版です。
生命保険は作成時点での解約返戻金(解約した場合に払い戻されるお金)の額を記載します。


※出典:日本FP協会